いずれ巣引きをしてみたいと考えている飼い主は多いと思います。

雛の世話は大変ですが、とても可愛らしいですよね。

しかし繁殖には危険が伴い、親鳥が卵をすぐに温めようとしなかったり、産もうとしなかったりすることがあります。

今回は、「親鳥がすぐに卵を温めようとしない理由」や、「卵を産まない理由」、また、「卵を産ませないようにするにはどうしたら良いのか」について調べてみました。

卵をすぐに温めようとしない理由は?

オカメインコ 卵 温めない 産まない 産ませない

卵を産んだら、すぐに親鳥は「抱卵」して、卵を温めるのが当たり前だと思いますよね。

実は、鳥の抱卵方法は大きく分けると、産卵後1個目からすぐに温め始める「順次抱卵」と、卵の数が揃ってから温め始める「一斉抱卵」の2パターンがあります。

オカメインコは、「一斉抱卵」になり、ある程度の卵(もしくは全部の卵)を産み落としてから抱卵を始めます

理由は、最初に産み落とした卵と、最後に産み落とした卵の温める期間を合わせるためです。

オカメインコは、1日おきに1個ずつ、4~7個程度の卵を産卵します。

卵を産んでからすぐに温めていると、その後の雛の成長にズレが生じ、巣立ちなどにも影響してきます。

どこかで孵化日数を調整する必要があるのです。

卵は温めなければ1週間くらいは大丈夫だと言われています。

1個目の卵を産んですぐに温めようとしなくても、慌てずに様子を見ましょう。

卵を産まないのは、「卵づまり」かも!?

雌のお腹が膨らんで固くなってから、3日経っても産卵しない場合は「卵づまり」だとされています。

産もうとしているのに、何らかの原因で産めないケースだと考えられます。

元気そうに見えても、卵がまだ体内にあるうちに次の卵が出来てしまったら、まともに産卵することが難しくなってしまいます。

「寒さ」が原因の一つとしてあるようです。

また、産卵過多にさせたり、カルシウム飼料を与えなかったり、日光浴をさせないでいると、体内のカルシウムが不足し、卵殻が柔らかくなり“産卵できなくなる”と言われています。

予防として、発情させ過ぎないようにして、カルシウム飼料や日光浴を与えると良いでしょう。

もしも、卵づまりの兆候が見られたら、すぐに獣医師に診てもらいましょう。

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卵を産ませないために気をつけたいこと

健康的な小鳥の雌は、無精卵・有精卵のいずれかを、ある一定の時期になると産卵します。

健康的なオカメインコの雌が卵を産む回数は、年に3~4回が理想的だと言われています。

卵を産みすぎると、骨折しやすくなったり、病気に罹りやすくなったりするため、飼い主は産卵のコントロールをしてあげないといけません。

しかし、この「過剰産卵」の止め方は、鳥の種類や性格などによって異なってくるため、なかなか難しいようです。

一例として載せておきますが、獣医師や専門家の意見も聞きながら、色々と試してみて下さい。

巣箱の代わりになるような「巣」や「箱」といった、発情の刺激を与えるものを置かない

鏡やおもちゃなども発情の刺激になることがあります。

小鳥は何にでも恋すると言われており、「恋愛対象」と分かる物があれば、遠ざけてしまうしかありません。

背中を擦らない

繁殖行為と同じ刺激を与えることになります。

環境を変えて、気持ちを他に向かせる

鳥かごを別の部屋に移してみたり、人の出入りの激しい所に置いたりして、環境を変えて様子を見てみましょう。

ただし、鳥にストレスを与えないよう注意が必要です。

産卵した卵はすぐには取り出さない

産卵するたびに卵を取り出すと、続けてダラダラと卵を産み足してしまいます。

最後の卵を産み終わったと思ったら、10日間ほど温めさせ、その後すべての卵を取り除きましょう。

無精卵か有精卵かが分からなければ、10日間ほど温めさせた後に、暗い部屋で光を当てて血管等が見えるかどうかを確認しましょう。

カロリーの高い食事は控える

高カロリーの種子やエッグフードを与えると、発情を促すことになります。

バランスの良い良質な食事を与え、毎日の糞便回数や体重を測定し、健康チェックを欠かさず行いましょう。

 まとめ

以上、オカメインコの卵についてでした。

いかがでしたか?

産卵は、親子ともに命の危険が伴うものです。

卵づまりを発症してしまうと、産卵自体が難しくなる可能性もあるので、注意しなければいけません。

命懸けの行動であることを十分理解し、雛の引き取り先があるのかなど、繁殖しても大丈夫なのかよく考えてから行ってくださいね。

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