オカメインコは、実は肝臓にまつわる病気にかかることが多いことで知られています。
いったいどんな症状が出て、どんな治療が必要となるのでしょうか?
そこで一般的な風邪の治療とともに、肝臓に関する病気についても紹介していきたいと思います。
肝臓に関する病気と風邪に対する、オカメインコの治療法について
飼い主さんができることは、一刻も早くオカメインコの異常に気付いてあげることです。
そのための少しでも手助けとなる情報を話していきます。
肝臓にまつわる3つの病気と治療法は?
● 「甲状腺機能低下症」
この病気に見られる症状は、太ったり、換羽の羽毛が綿毛になったり、一部が変色したりします。
甲状腺は脂質の分解に関わっているため、そのはたらきが鈍くなると、肥満傾向が目立つようになり、動脈硬化の要因にもなります。
治療は、ホルモン補充し、食生活の見直しを行っていきます。
● 「慢性肝臓病」
この病気は、初期にはあまり目立った変化はありませんが、進むと次のような兆候が見られます。
糞の中央に通常ならば白色の尿酸がついていますが、黄色がかった色に変化します。
くちばしや爪が異常に伸びたり、出血斑が見られたりします。
また、食事の量も減少し、食べたものを戻すこともあります。
症状の重さによって治療法は異なりますが、ビタミンや抗生剤などの投薬治療が主となります。
● 「急性肝障害」
突発的な吐き気や嘔吐が多い傾向にあります。
また、餌を食べず、じっとしたまま目を閉じて、黒色や緑色の柔らかい糞が見られます。
入院治療を行う必要があります。
下痢をして、鼻水が…!風邪の治療法は?
主な症状として、くしゃみや鼻水、羽を膨らませたり、昼間なのに目を閉じたりしています。
また、下痢をすることも珍しくありません。
風邪を引いた場合は、人間と同じで温めることが大切です。
しっかりと栄養のあるものを食べさせ、病院で処方してもらった抗生剤を飲ませてください。
鳥類は呼吸器の形が入り組んでいるので、慢性化するおそれがあります。
あまりにも長引くようであれば、投薬治療に加え、「ネブライザ」と呼ばれる吸入器を使い薬剤を吸入させます。
まとめ
肝臓についての病気だけでもいろんな症状がありますが、サインを見落とさずに獣医さんを訪れるようにしましょう。
風邪もこじらせると大変なことになりますので、早めに適切な処置を行ってあげてくださいね。