無精卵・有精卵に関わらず、ある一定の時期(特に春)になると、オカメインコの雌も卵を産むことがあります。
しかし、発情・産卵の行為は、身体にかなり負担をかけることになり、健康を害する恐れがあります。
不必要な発情は、なるべく抑えた方が良いと言われています。
しかし、具体的にはどうやって抑制したらいいのでしょうか?
今回は、オカメインコの雌の「発情抑制・対策」について調べてみました。
目次
発情を抑制させるためには?
何と言っても、「“発情を促さない”環境づくり」が大切です!
具体的には・・・・
夜は早めに寝させよう
日照時間が長いと発情しやすくなると言われています。
夕方の早い時間から部屋を暗くして、朝になっても、なるべく遅い時間まで暗いままにしておきましょう。
少なくとも12時間以上は暗くしておくことが望ましいとされています。
遮光できるもので、完全に真っ暗にしておき、様子を見る場合は、光がケージ内に漏れ入らないよう十分注意しましょう。
発情対象となっている物は、すぐに取り除こう
発情対象は“雄”だけではありません。
他の鳥や人、鏡、おもちゃ、エサ入れなど、好きになったら、どんな物に対しても発情行為を示してしまいます。
発情行為が見られたら、対象となる物をオカメインコが見えない距離まで離しましょう。
おもちゃはすぐに撤去します。
もし飼い主が発情の対象となってしまったら、他の人にお世話を変わってもらうか、お面などを被って違う人だと思わせる方法もあるようです。
「巣作り行動」や「巣籠もり行動」が見られたら、すぐにやめさせよう
紙をちぎる、エサ入れや水入れなどの何かの下に潜り込む、いつも同じ場所(隅っこ)に座っている、服の中などの暗くて狭い所によく入ろうとする行為は「巣作り行動」だと考えられます。
この巣作り行動が、発情を強く誘発させていることが多いとされているので、見逃せません。
紙をちぎる行為をしていたら、紙を取り除きましょう。
潜り込ませないようにするためには、エサ入れを引っかけるタイプに変え、潜り込めないように高い位置に置くことが効果的です。
隅っこでうずくまっている時は、隅に大きめな物を置いたり、下網を複数の洗濯バサミでつまんで、まるで剣山のようにして、行かせないようにしたりします。
保温しすぎないようにしよう
一般的に、寒い冬が終わって、ポカポカと暖かくなる春に発情・産卵しやすくなります。
そこまで日中が寒くない時は、ヒーターを切って、多少の冷気が通る程度にケージ内のカバーを開けるなど、あえて低温にして、発情を抑える方法も効果的のようです。
ただし、お腹に卵がある場合、急激に体温が冷えると「卵詰まり」を起こしやすくなるので、十分な注意が必要です。
また、年中快適な気温の中で生活していると発情をしやすくなると言われています。
様子を注意深く見ながら、あえて夏は暑く、冬は寒い環境を作り、季節感を感じさせた方が望ましいようです。
もしケージ内に産卵した場合、卵はしばらく置いておこう!
産卵した卵をすぐに取り出してしまうと、まだ産んでいないものと勘違いして、次々に卵を産み足してしまいます。
体力を消耗させてしまうことになるので注意しましょう。
取り出したい場合は、全ての卵を産み終わって、10日間ほど温めさせた後に、一気に卵を取り出すと良いようです。
卵を産みそうになったら、プラスチックなどの人工の卵を用意して、約3~4週間そのまま置いておくという方法もあります。
まとめ
以上、オカメインコの雌の発情抑制・対策についてでした。
いかがでしたか?
発情の刺激を与えないような環境を作ってあげないといけませんね。
背中をこすったり、肩に乗せて手であやすといった行為も、交接と同じ刺激を与えることになります。
スキンシップする時にも気をつけましょう。
また、カロリーの高い食事(粟玉など)は発情しやすくなるとも言われています。
色々と試してみても、どうしても抑制できない場合は、動物病院で“ホルモン剤”を用いて抑制する方法もあるようです。
心配な時は、勝手に素人判断せず、早めに獣医師に診てもらいましょう。