オカメインコの糞は、飼い主に健康状態を知らせてくれます。
同じ色でも正常な場合と異常な場合には、違いが見られるようです。
そこで今回は、オカメインコの糞の色にスポットを当てて紹介していきたいと思います。
オカメインコの糞の色!緑、黄緑、黒い色から白い色が意味することは?
糞の色を判断するにあたって、健康な状態のものを知っておかなければ比較することはできません。
ですから、正常な糞と異常な糞のそれぞれの特徴を踏まえて話していきます。
食べている餌で異なる糞の色!
飼い主が与えている餌によって、糞の色もさまざまな色になります。
シードを餌にしている場合は、黄土色から深緑色の糞が排泄されることが多いです。
ペレットを与えている場合は、無着色のものでは黄色っぽい糞に、着色されたものであれば着色料の色によって異なります。
また、脂肪分を多く含む餌は、濃い緑色の糞になることもあります。
尿酸(固形尿)の色は通常は白っぽい色をしています。
尿酸はインコ類では、糞の中央あたりに粘り気のある白い物質を見ることができます。
鮮やかだけれども異常を伝える糞の色!
まず、目の覚めるような濃い緑色で、糞が柔らかい場合です。
このような糞が見られた場合は中毒が疑われ、特に鉛などの重金属中毒症のことが多いそうです。
次に、糞の色が白い場合です。
これは、デンプン(炭水化物)が未消化であることを教えてくれています。
鳥のデンプンの消化は、人間と同じようにアミラーゼという消化酵素によって行われています。
しかし、白い色の糞ということは膵臓の消化酵素がうまく働いていないことを示しています。
そして、糞が黒色の場合です。
上部消化管、特に胃で出血しているおそれがあります。
その原因には、細菌、ウイルスなどの感染による胃炎や胃がん、肝不全によるものなどが考えられます。
食欲が細くなった場合にも、このような糞が出ることがあります。
尿酸が黄色だった場合は、肝臓に何らかの症状が現れている可能性があります。
黄緑色から緑色の尿酸が見られた場合は、肝臓の異常、敗血症などのおそれがあります。
まとめ
オカメインコの糞に異常がある場合は、糞の色がはっきりする傾向にあると覚えておくと分かりやすいと思います。
また、糞の色を合わせて尿酸の異常な色も覚えておくと判断材料が増えます。
まず、病気のおそれがあるような症状が見られたらすぐに動物病院で診察を受けましょう。